フォーマットの罠 – 新入社員の抜け道

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最近、働く中で私が重要だと感じているスキルに「読む能力」があります。これは必ずしも「読解力」を指している訳ではありません。

実感に至るまでを経験を交えて掘り下げます。

人の脳の根本的な特徴

人は重要でない物事を忘れます。それは、生活に直結しない知識は思考の量を増やすだけで無駄に脳のエネルギーを消費してしまうと考えるからです。

脳の重量は体重の2%に過ぎませんが、1日の消費エネルギーのうち20%を占めていると言われています。考えずにボケーっとして生きていけるのであれば、脳はエネルギーを余計に消費する思考を避けます。

エネルギー第一主義により、脳は基本的にラクをするのではないでしょうか。身近な例を挙げれば、家の階段の段数を覚えていますか?こんな情報は(生きるために)必要ないと知らないうちに切り捨てている部分が山ほどあります。

意志の力(思い込み)

上記を踏まえれば、人間はラクな環境に居ればいるほど脳を働かせなくなっていきます。思考の絶対量が減ってしまうからです。※ この自然な流れに逆らって人間が進化して来れたのは「意志」の力ではないでしょうか?

りんごの木からりんごが落ちる。りんごの木だし時期が来たら、落ちるのなんて当たり前じゃん。しかし、当たり前ってなんでしょうか?

簡単にいえば「頻繁に起こる現象で気に留める意味がないこと」とかでしょうか。これは脳みそがラクをした典型的な例ですね。しっかりと現象を観察できれば、重力を発見できるかもしれないのに…

※厳しい環境であればあるほど脳が育つとは言えません。過度なストレスは脳の機能を低下させ、結局は不調をきたして再起不能になってしまうことも…

会社における事例

以上のことを前提にして世の中を見ていくと色んなことに納得が行くようになります。ツイートで挙げた例も然り。

典型的な企業や組織では上層にいる人ほど、忙しくて時間がないと言われています。

そのため、雑でまとまっていない汚い資料など読んでいる暇がない。だから、少し読んで有益だと思えない要素(フォーマットに従ってない、句読点が少ない、主語がない…)があれば読まない。

もっと酷い例は、メールで資料を添付されていても「後で確認します」と言って結局忘れ去っていくこと。まあ、人間の性ではありますが(笑)

ここで「意志」を発動させて敢えて一歩踏み込んで資料に目を通すと、思ったよりも読み易いこともあります。また、現段階で有用性に気づいていないだけで重要な情報が紛れていたと、後で知ることもあります。人のやらないこと(エネルギーを使うこと)をやってみるだけで、脳のキャパシティがどんどん上がっているような気もします。

(ただの錯覚かもしれないけど)

ちょっとでも興味のある情報はまず開いてみて、全体を見渡すだけでも良いんじゃないでしょうか。これを応用すれば、他の人が作成した資料を読んで(業務外だけど)良かったところを話題にするだけで職場の雰囲気が良くなります。

大小に関わらず、誰しも自分が生み出した作品に共感してもらえることは嬉しいもの。特に、何となく書いた内容が他の人にウケたなら余計に嬉しい。

今後も時間が許す限りは、インプットに対してできるだけフィルターが掛からないように働いていきます。現象を観察、抽象化、概念化するプロセスをサボらずにやっていきます^^

本は必要だと語りかけない

どこで聞いたか忘れたのですが…この見出しの言葉がとても印象に残っています。言うまでもなく、読書は疑似体験を得られて思考の種になる可能性を秘めているため誰にとっても有用です。

今の時代は、読書・情報収集=将来ラクに生きるコツ として脳で結び付け、本の語り掛けに反応できるようにするのがベストだと考えています。

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