新入社員 vs 事業戦略ディスカッション

WorkTable 日記

ほとんどの会社で、事業戦略は役員・経営幹部が作ります。変化が激しく先を見据えることが困難になってきたからこそ、事業の根幹をなす戦略は重要になってきています。そこで、私の会社では現場から意見や質問を集めてディスカッションする場を設け、戦略の精度を高めようという取り組みが行われています。また、理解を深めて社員のモチベーションを上げるという意図もあります。

ディスカッションに加わった経緯

私はただの新入社員ですが、ひょんなこと(会社の記事にいいね!していただけ?)からその場に参加する運びになりました。

最初に断っておきますと、この活動に参加し幹部メンバーに意見や質問をする方々はほとんどが勤続5年以上の社員。私は…正式配属して5ヶ月です(笑)。圧倒的に組織に関する情報が不足し、質問するための下地がないことは明らかです。

結果から話してしまうと、ディスカッションにおいて私に期待されていた働きを「十分に果たすことができなかった」という印象です。

事の発端は、活動を支えるメンバーの一人である先輩社員にお誘いいただいたことです。私は正直に「何のことか良く分かっていませんが、私で力になれるのであれば!」とお伝えしましたが、それでも問題ないようなので参加することに。

なぜ業務外なのに参加したのか

これまで職場で感じていたのは「思うことがあっても口にしない人が多い」です。その中で、私のスタンスは「アホと思われそうな初歩的な質問もしてみる」です。しょぼい新米が質問するなら自分が質問した方が良い!と皆さんに感じてもらえば意見を言ってくれるのではと(笑)。

昔の会社なら「そんなしょぼい質問するな!」「さっき言っただろ!」と怒られるところでしょうが、やさしい世の中になったおかげでほとんどそのようなことは経験していません。しかし、それでもほとんどの人が質問も意見もしません。なぜでしょうか?…

発言のリスク

安易な推定ですが「リスクを取りたくない」の一言だと今は考えています。その理由もそれぞれで、例えば「家族を養わなければいけないから給料が減るのは困る」に代表される「仕事がなくなる不安」が一つ。「言っても変わらないなら、変なことを口走って評価を下げる必要もない」が二つ目でしょうか。

うーん…それが私にはどちらもありません。まだ家庭もありませんし、新入社員として底辺にいるため発言に期待されるハードルが低く、良く分からないことを言って修正されても「そうだったんですね!」と切り抜けることができます。あとは根底に「(尊敬を忘れず)素直な気持ちを表現して、それが否定されることが多いなら職場に自分が必要とされていない」と考えますので。

ここで大切なのは「否定されることが多いなら」です。意見が通らないからと直ぐに見切りをつけるのは危険で、後から思い返すと正論だと理解できたり、実は自分の伝え方が良くなかっただけであったりすることも多いにあり得ます。「突発的な感情」に走らず「芯からゆっくり湧き出る感情」にフォーカスしていくことを大切にしています。

役割を十分に果たせなかった

だいぶ話が逸れてしまいましたが、まとめると「自分には質の高い質問」ができないということです。今までのスタンスはあくまで誰も質問しない場合に活きるものであり、幹部や中堅の有志メンバーなどは組織を知っている上で「自分の意見を持っている人」でディスカッションを行うなら、新入社員という立場では自分の意見に価値を見出すことは難しくなります。

今回、このことに気付けたことが私にとって貴重な経験です。実際のディスカッションでは有志メンバーの的確な質問が多く、私は割り当てられた質問以外ほぼ出番がありませんでした。一人一人がこのレベルで議論できる組織になることが理想的ではないでしょうか。
(そうなったら自分のポジションはありませんが、会社が自然と良い方に向かうのであれば発言する必要もないのでラクですね^^)

同じ土台で話すためには会社の一般常識に始まり、なぜ今の組織編制になっているのかなども自分なりに答えられないといけないと思います。社内外問わず色々な情報を収集して行動し、「質問をしてリスクを取るだけのアホ」からの卒業を目指します。

ちなみに、会社に関しては詳しくないですが「将来やりたいこと」についての情報収集は空いた時間で常に行っています。現業とプライベートの勉強のバランスを上手く取りながら、成長して行きたいですね^^

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